複合できない暗号化の話。あんまり書くとネタバレになるのでこうとしか言えない・・・。アメリカが舞台なのだけれど、解析できない暗号は日本人が作ったという設定で、日本人2人が出てくるのだけれど、名前が「エンセイ・タンカド」と「トクゲン・ヌマタカ」。この時点でダン・ブラウンが日本に詳しくないことはわかるけれど、たまに出てくる日本語がひどいです。honorを「memboko」と書いていたり(面目のことか?)、七福神を「shichigosan」と書いたり(何が言いたいのかわからなかったのだけれど、Amazonの書評で誰かがこう書いていた)、もうあまりに間違いすぎて意味がわかりません。さらにコンピュータの話も非現実的。国家機密のデータベースをシャットダウンするのに30分かかるというのはいいとして、5重のセキュリティ(ファイアウォールとか)が外側から段々破られていく様が映像化できたり、危ないならネットワークから切り離せばいいのにそれもしなかったり、何より隣の建物で爆発が起こっているのに誰も逃げないってどういうこと。とにかくツッコミどころ満載の小説でした。非常にアメリカ式な終わり方だし。日本語版を読んだら少し違うのかなぁ。七五三をどう訳しているのか気になる。