_ 犯人はSMOさんだったのか!酔っ払いは「俺は酔ってない!」と言うものなのだよ。ここ数日ツッコミスパムが来なくなったのはすずきさんにお願いしたからだと思っていたのだけれど、違ったのねぇ。ちょいわるを目指しているとはいえまだわるいひとだからね、わるいことするのも納得だな。
_ 昼ごはんを食べにカフェテリア(という名のオープンな社員食堂)に行ったら偶然会社の人と会ってしまって読書進まず。いいけど。
_ 5丁目の友達が新聞屋から洗剤をたくさんもらってるというので貰いに行きました。というか、駅前で待ち合わせして居酒屋へ。徒歩圏に住んでいるのに会うのは年に数回の仲なのだけれど、そして二人きりで食事なんて初めてだったのだけれど、超楽しかった。やっぱり女友達っていいなぁ。高校からの長い付き合いなので仲間内でも色々聞けないこととかあるんだけど、「私も前からあのこに聞きたいと思ってた!」とか、「あのこの旦那は正直どうよ?」とか、色々話せて面白かった。
女が目を覚ますとホテルのプライベートビーチはすでにくらくなっていた。水平線の向こうへ太陽が落ちてからもう1時間も過ぎたのだろうか、空にはすでに残照の青白い光しか残っていなかった。少し強いお酒にしようかしら。そう思った女は背後のカウンターを振り返っておもわずデッキチェアに身を埋めた。あいつ。チェックインするときにカウンターでなれなれしく話しかけてきた男がそこにいた。SMOとか名乗ったそのにやけた30男はカウンターに寄りかかって、中にいる女の子にちょっかいを出している。「お、まなかさんじゃないですが。おこんばんわ」首をすくめてやり過ごそうとした女の隣のデッキチェアに、SMOはいつの間にか座り込んでいる。そのどうにも締まらない挨拶に女は思わずイラっとした。「なによ。またあんた?」「なんだい、強い酒に切り替えようとしているのかと思って折角作ってもらってきたのに。きっつい言い方だなあ。ホルモンバランス崩れてるんじゃない?」突き出されたグラスには涼しげな白い酒が入っている。「なによこれ」「なにって、アラスカさ。好きだって言ってたじゃない」女は、ちょっとはっとして、男の顔も見た。男は知らぬ顔をして大五郎をタフマンで割ったものをうまそうに飲んでいる。「あなたにそんなこと言ったかしら」「ああ、言ったさ。ちょいわる目指してる30男は、そういうのは忘れないんだよ」ちがうと女は思った。それは5年以上前、失恋してアフリカに女王として即位するために出かけた女が、窮地に陥ったときに助けてくれた男に奢った酒だった。何故か、男の顔は覚えていない。「あなたひょっとして」「ふふ。まあいいじゃない。そろそろ行こうかな」女が止めるまもなくSMOはふわふわとあっちこっちの女に声をかけながらホテルの方へ歩いていく。「いったいなんだったわけ?」いつのまにか手にしていたアラスカの氷が鳴る。その音に誘われるように目線を下げると、砂の上に「303 with love」。女は思った。(あなたはちょいわるなんかじゃないわ。本物のわるよ)そしてぐいっと強いカクテルをあけると立ち上がり、思いっきり脚で砂を蹴飛ばして砂に書かれたルームナンバーを消した。(・・・303ね・・・。つーか、カルロス俊樹とオメガトライブかよ! )